wakamore house

長月ばかりに - It’s A Wonderful Worldが無性に聴きたくなる天気は続く

Date:2026/9/29

今年の夏は雨の日が多い。そのせいか外出時にはMr.ChildrenのIt’s A Wonderful Worldをよく聴いている。この曲は同名のアルバムの最後に収録されていて、初めて聴いたのは中学三年生の冬だった。当時地方の田舎に暮らしていた僕は中学三年間を部活のサッカーに没頭したもののレギュラーにも、時にはベンチにも入れないほど下手で、それも多少は影響したであろう、恋人もいなければ当然デート一つしたことがないこともあり、女性とカフェや喫茶店で過ごすことに大人を感じたものだ。 

この曲はアルバムの3曲目のDear wonderful worldの対曲であるが、これら2曲を通して「カプチーノ」という飲み物を初めて知った。以来現在に至るまで、カフェやファミレスのドリンクバーで「カプチーノ」を見かけるたびに歌詞の以下のフレーズが脳内再生される。 

通り雨が上がるまでカプチーノでも頼んで待とうか 

また、この曲を聴くといつも反芻するのは以下の歌詞

忘れないで 君のこと 僕は必要としていて 

同じように それ以上に 思っている人もいる 

中学三年生の頃の僕は歌といえばミスチルに限らず基本的にメロディーに脳味噌を持っていかれていたので、曲の歌詞について深く考えることはなかったけれど、その後ミスチルにハマり、知識が増え、ボーカルの桜井さんが過去にプライベートで問題を抱えていたことを知るにつけ、当時の心境を歌い上げているのではないかと思うようにもなった。相手に対し自らの気持ちを伝えるだけでなく、同じ感情を抱く他者の気持ちも表すことで、俯瞰というか、この曲の当事者間に横たわる問題の複雑さが立体的に伝わってくるような気がする。 

9月もあと1日で終わるというのに、今も雨は降り続いている。 台風も近づいているし、しばらく雨は続きそうだ。 

これだけ雨が続くと今度は違う雨にまつわる曲を聴くようになるのだろうか、なんてことを思いながら長月の夜は過ぎていった。